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奥山に里山に古墳に… いろんな「お山」の記録です。

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2013年2月21日木曜日




















去年の12月、西都原古墳群に立ち寄った。
広々とした台地に311基もの古墳。ちいさな円墳がとても多い。
みな黄色いススキをふさふさと生やし、こんもりとして、犬の腹のようだった。

古墳群からは、昨日までいた米良の山々がとてもよく見えた。
銀鏡神楽を見るために、三日ほど訪れていたのである。
銀鏡では、いろんな方に大変お世話になりとても楽しく過ごしていたので、
ひとりで山々を見ているのは少しさびしく、
既にお山が懐かしいような気持ちがしていた。
そんな気持ちをなぐさめてくれるように、
ぽこぽこと丸くてちいさなお山のような古墳には、
とても優しい雰囲気があった。

ふと、銀鏡を訪れる前に寄った宮崎県総合博物館で、
宮崎の「原」の形成についての展示を見たことを思い出した。
もともと海底下にあった地層が隆起し、
なだらかな平地である「原」が徐々に形成された。
それに伴い、人々が暮した遺跡のある場所の標高も下がってきたという。

これらの古墳を築いた先人たちも、
お山に暮らしお山を下りてきたという、なんだか懐かしい記憶を持って、
山々のよく見渡すことのできるこの場所を選び、
こんもりとして優しいかたちをした“お山”を造ったのかもしれない。
そんな風に思うと、さびしい気持ちがとてもやわらいだ。






 
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