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2013年3月13日水曜日

大室山山焼き

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2月10日、伊東の大室山山焼きに出かけた。

大室山はちいさくてまるい。
標高580mで飯を盛ったようにきれいなかたち。
山肌に木々はなく、黄金色のススキに覆い尽くされとてもふさふさしている。

乾いたススキに火を入れると、たちまち風に流されて広がった。
炎はときにごうごうと火柱をつくりながら、白煙をくねらせて青い空に吹きあげる。
ものの15分程度で焼き尽くし、山は焦げて真っ黒になってしまった。

大室山の山焼きは古く、700年以上続けられている。
昔は山を焼きススキを生やし、屋根の葺き替えの材料にしていた。

頂上には二組のお地蔵様がいる。
ひと組は東の海を見ている。
地元の漁師の人たちによって寄進されてきたものだ。
大室山はずっと「山当て」の山でもある。
漁師たちは大室山を目印に、広い海で自分の位置を知り、漁場を探し、安全に帰港できることを祈った。

もうひと組のお地蔵様は北西の方角を向いている。
北西には、燃える小さな大室山とは対称的に、
裾野まで雪を被った真っ白な富士山が、雲の上に静かに浮かぶように見えていた。

大室山の頂上には浅間神社があり、イワナガヒメが祀られている。
山頂で、妹のコノハナサクヤヒメを祀る富士の美しさを褒めると不漁になると伝えられているらしい。






















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